白い虎と蝶 ~絆~


とりあえずタオル……タオル………。



…………。




かなめの家から探すより隣だし家から持ってこよ。



私は隣の自分の家から必要そうなものをすべて持ってきてかなめの看病をした。



「はぁ……はぁ…はぁ……はぁ……んん!……つ……ばき…………どこに…」



また……私の名前。



…………かなめは私のお兄ちゃんなの?



だから、私の考えてることがわかった?



だから、私もかなめの考えてることが少しわかった?



それに、うなされてる。



悪夢でも見てるのかな………?



「こうゆう時、どしたらいいんだろ………」



しばらく考えてかなめの携帯を探す。



部屋には見当たらなかった。



いろんな部屋を見たけど見当たらない。



とうとう最後の部屋。














「………リビング」














ガチャ。



中に入ると4人がけのテーブルが置いてあった。



端にはみるからにふかふかなソファー。



携帯は4人がけのテーブルの端に置いてあった。



「仕方ない、よね?」



私はかなめの携帯を手に取り、かなめの部屋に戻ってから電話をかけた。



様子を見ながら電話した方がいざと言う時にいいと思ったからだ。

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