白い虎と蝶 ~絆~
お、思い出した……。
たしかその後、私の部屋に連れていってかなめは約束通り私には触れてこなかった。
だけど、手は繋いだままだったな。
離そうともしたんだけど、かなめが強く握ってきたから私は許した。
元から触れてた手は私から握ったもの。
かなめからではないから、許した。
それだけ。
ほかの意味なんか、ない。
それから、居場所を作らなきゃと焦っていたことを聞いた。
その後すぐだったもんなー……あれが起こったの。
あれって言うのはかなめたちに話した、あれ、ね?
だから、検索しても既に隠してもらってたからでてこなかったんだろう。
「俺は何があったのか知りたい。今度は調べるんじゃなくてちゃんとつばきの口から聞きたい」
いつになく真剣な顔で私も見ている。
「ぁ……えっと」
これは、かなめって呼べばいい?それとも………。
「好きなように呼べばいい。まぁ、一度は呼ばれてみたいとは思ってるけどな」
………………。
さすがです。
もうこれに関しては何も触れないでおきます。
「なら、1回だけよんであげる。今はみんなもいないし……」