白い虎と蝶 ~絆~


「じゃ、今度はかなめ」



「ん?」



私が質問することを分かっていたのかなに?と言いたげな顔。



「私がかなめに自分から触れたことは?」



「それは、手を握ってきたり腕を回してきたり俺の服を掴んできたり肩に頭乗っけてきたりも含むのか?」



ここまで言って隆さんが息を呑むのがわかった。



「嘘だ………だって3年一緒に生活してた魁にでさえ、ほとんど自分からなんてなかったのに、まだ会って数日。



しかも一緒に生活をしてた訳でもないのに………嘘だ」



信じられないよね。



私もびっくりしてるぐらいだし。



隆さんは特にだろう。



魁さんと共に生活してたことを知ってるから。



でも………。



「え?あ、おい!つばき!?」



「ま、まなちゃん!?」



ふふ、びっくりしてる。



それもそのはず。



私から男性に触れたんだから。



しかも、手を握るぐらいでもびっくりさせられただろうけどそれだけじゃダメだと思った私は有無を言わせないためにかなめに抱きついた。



びっくりしてかなめなんかつばきって本名で呼んでる。



隆さんはびっくりしすぎて口が大きく開いている。

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