白い虎と蝶 ~絆~
「はぁ……ったく。いちいちつばきはやることがぶっ飛んでる」
「でもこれならわかりやすいと思って……」
ダメだったかな。
やっぱり迷惑?
やりすぎてしまったと反省。
「ふっ。いいよ。迷惑じゃないから」
むしろ俺は嬉しいなんて言って私の頭を撫でる。
へへ。
「そっか。まなちゃんがそこまで言うなら認めるしかない。だけどそんなことまでしなくてもわかってたよ?」
うん、知ってるよ?
震えてなかったからでしょ?
隆さんはよく見てるもん。
「知ってるってよ」
「「え?」」
答えたのは私ではなく何故かかなめで。
「か、かなめ!?そ、そこまで私の考えてること言わなくていいから!」
「だって、俺が言わなかったらずっと言わないつもりだろ」
よ、よくご存知で……。
「はぁ……もうわかったからいい加減その距離から離れてくれ」
「あ……ご、ごめん」
かなめに抱きついたままだったの忘れてた。
しかも、何故かかなめも私に腕回してるし。