白い虎と蝶 ~絆~
私はまたかなめに寄りかかった。
「どした……あぁ。終わったか…………そうか。もう一個の方は?…………おう。今いる場所はわかるか?………なら待ってる」
「え?」
かなめの腕の中で聞いてればここに誰か来るの?
終わった??
もう一個の方??
「つばきが寝てる間に俺がひかる達に連絡したんだ。携帯を返してもらうことと、戸籍やら血液の確認もな」
どう、ゆうこと?
戸籍?血液?
なんの話をしてるの?
私はわけがわからずその場で固まった。
「携帯に関してはわかるな?」
私は頷く。
「つばきが俺の妹なら同じ戸籍に入ってるはず。入ってたところで本当に兄妹なのかを調べてもらってたんだ」
それって、調べる必要あったの?
だって、兄妹ってわかったんだからそれでいいんじゃないの?
わざわざ、調べる必要ってないんじゃ……?
「俺がただ知りたかっただけだ」
「そこまで言ったなら結果がどうだったのか、教えてよ。中途半端に教えられたら余計に気になる」
「……………兄妹だったよ」