白い虎と蝶 ~絆~
「そっすね。俺らもまなさんの考えてることがわかるようにならない限りこの中には入れないっす。なるほどって顔したのはわかったっすけど……」
それ以外は全くわからないと言いたいのだろう。
私、そこまでポーカーフェイスしてるかな?
前ほどガチガチじゃないと思うんだけど……。
「それでも、だいぶわかりやすくなったよね♪ よく笑うようになったし」
「だな」
「そっすね」
「やっぱり俺がいるからだろ」
「「「かなめは黙って(黙れ)(うるさいっす)」」」
あははは………。
見事に被ってる。
「それで?まなの携帯は?」
「それが……」
嫌な予感。
私はドキドキしながらひかるの次の言葉を待った。
「なんでか、朱雀も秀登も遥斗も持ってないんだよね」
「「は?(え?)」」
今度は私とかなめが被った。
電話かけてきたのは秀登なんでしょ?
持ってないってどうゆうこと?
私は不安になった。
「大丈夫。まだ壊されてないし、どこにあるのかも掴んでる」