白い虎と蝶 ~絆~
どうして……
私がここに来てどのぐらいの時間が経ったんだろう。
1時間?1日?それとも何日も経ってる?
気がつけば暗かった空が明るくなっていた。
私はここで話したのはあの日だけだった。
今は話さない代わりにメッセージを送っている。
『私がここに来てから何日経ったの?』
黒狼のみんなが見れるところにメッセージを送る。
『1週間』
返してきたのは琥太だ。
『そう』
朱雀は今はここにはいない。
神野会に行ってると聞いた。
珱次も昇太もついて行ってるそう。
琥太は私の見張りみたいなものらしい。
見張りをつけるなら縛ればいいのに。
それをしない。
『なんで私を縛ってみんなと一緒に行かないの?』
『朱雀がこの部屋だけは自由に行動していいって決めたから』
『あなたがいたらこの部屋から出てもいいの?』
『さぁな。朱雀に聞いて許可が出たらいいだろ』
『そう。面倒だからいいけど』
『何もせずそうやって会話してて暇じゃないのか?』
『平気』
私は隆さんから貰った方の携帯でこのやり取りをしている。
つまり私の手元に携帯は2台ある。