白い虎と蝶 ~絆~
撫でたいな……。
私はかなめに向かって手を出す。
その手をかなめの頭の上に乗っけて撫でる。
「ん?」
かなめは頭の上に「?」を浮かべてる。
撫でる前に手を払ったりされるかと思ったけど………されなかった。
よかった。
「ん? そんなことするわけないだろ」
「え?」
「あー……なんでもない」
今……私が考えてることがわかった?
ちょっと確かめてみよ。
「……ん?なんだよ。そんなに見てきて」
試しに……!!
なんでここにいるの。
「ん? お前、俺を試そうとしてるな?」
「やっぱり」
「あ………」
引っかかるかなめがまたかわいくて、さらに撫でる。
かなめといると落ち着く。
「ちょ、お前……」
「え……あ、ごめん。 触れちゃって」
咄嗟にかなめの頭から手を離す。
触れられるの嫌だったかな。
「ちがう。髪がくずれる」
え、そっち??