白い虎と蝶 ~絆~
「ちがう!」
かなめがじゃーなんだよと言ってきた。
かなめから離れてさっきからずっと思っていた疑問について聞いてみることにした。
「高校が違う。なんでこっちにいるの?」
「ん?あぁ、ここな?俺の」
ガラガラガラ。
「やっぱりここにいたか」
「あれ、女の子だ〜♪」
かなめが言い終わる前に空き教室のドアが空いた。
開いたドアの向こうにいたのは写真で見たことのある白虎の仲間の彗とひかるだった。
「言ってるそばから来たな」
何この展開……。
「かなめー!こんな所に女の子連れ込んでなにしてるの?」
怒鳴りながらもニヤニヤしててどっちなのかわかんないひかる。
「別に何もしてねぇーよ!なぁ、まな?」
「…………」
かなめの仲間。
話す必要は………あまり感じない。
無表情のまま、私は外を見る。
私に話しかけないで、と思いながら。
「まな?あー…………わかった」
かなめはさらに近くまで来て1個隣の机の上に座る。
どうやら、かなめは私の考えてることがわかったようだ。