白い虎と蝶 ~絆~


朝も思ったけどなんでわかるんだろ。



しかも、近くに来たのにも意味があるんでしょ?



多分だけど、安心させようとしてるってところかな。



かなめらしいな。



見た目は怖いのにこんなにも優しい。



「ん?なになに?おふたりさん仲いいの?俺知らないんだけど、かなめがこんなに可愛い子と仲いいなんて」



「そりゃ、知らないだろうな。今日知り合ったばっかだし」



「「は?」」



2人の声が被る。



な?なんて言いそうな勢いで私を見るかなめ。



事実だけど、私を見ないでよ。



そんなこともお見通しであろうかなめはニヤニヤと楽しそうに笑ってる。



「かなめ……お前、どうゆうことだ?」



彗が、不思議そうにかなめに聞く。



ひかるも同様に驚いてるような顔してる。



「そのままの意味だけど?それよりお前らは、なんでこっちに来た?」



「あぁ、俺らはさっき屋上の煙突のところで寝てたんだよ。2人で、ね〜?」



屋上……あなた達の学校ではないし、敵の高校なのに、この人達はここにいていいのだろうか。



「あ、そーいえば、さっきの大丈夫?」



「さっき……?」

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