白い虎と蝶 ~絆~
「かなめが女の子と話すこと自体が珍しすぎてさ〜♪僕、君に興味が湧いた♪」
「かなめが話したり笑ったりするってことは、何かあればかなめが守ってくれる。だから、守るためにも話してほしい」
「今日は珍しくおしゃべりだな彗」
「うるさい」
いつまでもこのままじゃ、よくないよね。
私も変わらなきゃ。
かなめは大丈夫だと信じられる。
だけど、2人は……かなめが信じてるなら大丈夫だと思うけど。
「俺は信じてるよ?こいつらのこと」
!?
かなめが私の頭に手を置く。
「何言ってんだ?急に」
「質問されたんだよ」
「誰にだよ。さっき誰も質問なんかしてなかったぞ」
「誰って……まなに決まってんだろ?何言ってんだお前ら。こんなにわかりやすく顔に出てるってのに、わかんねーのか?」
え、ちょ、な、なに!?
かなめはそう言って私の首に腕を回して自分自身に引き寄せた。
声的に会話してたのは落ち着いてる彗くんの方かな?
「無表情で目も隠れててなにも変わってないように見えるけど?」