白い虎と蝶 ~絆~
いじめられてたわけじゃないよ?
自分から1人になってた。
誰かと一緒にいるとか、吐き気がするぐらいに嫌だったから。
「遊ぼ!」
「一緒にごはんたべよ!」
「おにごっこしよーよ!」
何回か遊びやご飯に誘われたけどいつも無言の私に、いつの間にかみんな誘わなくなった。
話しかけても毎回無視するような人にずっと話しかける人なんているわけが無い。
中学生になっても、私は相変わらず1人で行動していた。
部活には入らないで学校が終わるとすぐに教室を出た。
だけどすぐに施設に帰るわけでもなく、暗くなるまで外をブラブラ歩いた。
もちろん、白蝶の格好で。
この時は白蝶って呼ばれてないけど、この時から白蝶の格好はしてた。
同じ服を着て、時々喧嘩をしていた。
動きやすかったからね、白蝶の格好が。
喧嘩の時だけ白蝶の格好をしてたのも、また事実。
だからみんな私が白蝶だって気づかない。
喧嘩以外にBARに行ったりもした。
お酒はそんなに強くないから、頼むのは1:9で割ってあるお酒。
もはや、お酒って呼んでいいのかもわからないぐらい薄くして貰ってる。