白い虎と蝶 ~絆~
声をかけられることもあるけどいつもBARの中で撒くのが定番。
それからしつこくついてくる奴らを殴ったりしてたから余計に白蝶と呼ばれるようになった。
そんなある日、白蝶の姿で青龍という族が支配してる町を歩いていた時。
男子高校生3人に声をかけられた。
「君、かわいいね!」
「俺たちと遊ばない?」
は?
私中学生だけど?
犯罪でも起こしたいのかな?
こういう時は無視だ!
なにより、キモい。
目が、全身を舐めるように見ているのがわかった。
だから、私は通り過ぎようとした。
「聞こえてるでしょ?返事しよーよ♪」
でもそう簡単には逃がしてくれないようで。
腕を掴まれて、無理やり振り向かされる。
私はその勢いで、腕を掴んだ男を殴った。
「っっ!」
「おい!大丈夫か?お嬢ちゃん、なかなかやるね?このまま、連れてこーぜ。こいつであってんだろ?」
「そーだな」
喧嘩をしたことはあっても気配を感じ取るのはまだできない私は男の1人が後からきてるのに気づかなかった。
そのまま、後ろにいた男が私の口元を布で覆う。