白い虎と蝶 ~絆~
男から逃れようと暴れる。
お腹に肘鉄をお見舞しても中学生じゃ男子高校生には勝てなかった。
「んんん!!!んー!!…ん、ん……!」
な、に……これ。
なんか、意識が……朦朧と、して……き……た。
私はそのまま意識を手放した。
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気がついた時に私がいたのは、どこかのベッドだった。
しかも、手首足首、首とお腹のあたり、太ももとふくらはぎ、色んなところに何かが巻かれてる感覚があった。
そのおかげで、服を着てないこともわかる。
目隠しもされて、声も出さないように口には布が入ってた。
なに……これ。
ガシャガシャガシャ。
動けない。見えない。喋れない。
怖い。
怖いよ。
「お?目が覚めた?」
「じゃ、注射しますよー♪ 暴れないでね?針が体の中に入っていっちゃうよ?」
「っ!!」
「ははは。いい子だね♪チクッとするけど、我慢ね?すぐ良くなるから♪」