白い虎と蝶 ~絆~
ほんと、心配症なところは出会った時から変わってない。
「私が朱雀を潰す時は魁さんや隆さんみたいな人が私のそばにいて、一緒に戦ってくれる人たちができた時にするつもりだよ。その時になったら連絡する」
「そうか。出来るといいな。まだ中3なのにそんな決意させて、悪いな」
「いいよ。隆さんは悪くない」
その後すぐに私は携帯を変えて、隆さんにだけ番号を教えた。
私が九条家を出た後も主を亡くした隆さんは新しく主を作ることもせずに生活をしていたらしい。
それを見かねた会長が私を主にしてはどうだと提案したそう。
隆さんは私に守らせてくれないかって言ってきた。
守らせてるばっかりじゃ嫌だし、いつまでも隆さんに頼るわけにもいかない。
でも、私は承諾した。
条件をつけて。