白い虎と蝶 ~絆~


「2人だけで会話しないでよ〜!」



「…………。」



えーっと、これは私が悪い?



「安心しろ。まなは悪くねーよ」



また、かなめは頭に手を置く。



かなめって頭を撫でるの好きなのかな。



でも、かなめに頭撫でられるの好きかも。



「まなちゃんは俺らにはあんまり話してこないけどなんでなの?」



「……………」



な、んでって聞かれても………。



「あ、ごめんね。困らせたかったわけじゃないよ。
俺らと話す必要がないって感じたからなのはわかったんだけど俺らとも、話してみない?」



「僕もひかるもかなめと同じだよ」



その言葉には寂しさが含まれているように感じた。



「あ……ご、めん」



「あんまり気にするな。あいつらが話してもいいって思わせればいいんだから」



それを試みた人が何人もいたけど、誰一人としてできてないけど……大丈夫かな?



そんなことよりいまはとにかく1人になりたかった。



また明日って言ったらいいのかな。



でも、明日っていうと明日も会うことになるのかな。



会いたくないわけじゃないけど……。



んー……………また、明日……なのかな。



「おう。また明日な」



かなめはそう言って笑いながら手を振ってきた。



ほんと、かなめにはびっくりするよ。



私も手を振り空き教室からでた。



まだ……かなめに触れてたところがあつい。



かなめの体温が残ってる。



かなめ達なら、一緒に朱雀と戦ってくれそうかも。



隆さんに連絡するまで、そんなに経たないかな。

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