白い虎と蝶 ~絆~
決意
しばらくバイクで走ると倉庫が見えてきた。
よく見れば慧のバイクもあった。
やっぱりな。
慧はバイクの近くに座っていた。
俺たちのバイクの音が聞こえて立ち上がりやっと姿が見えた。
「おつかれっす」
「おぉ」
「おつかれ〜♪」
「おつ」
俺達がバイクから降りたのを見て、慧が挨拶をしてきた。
慧に言われた言葉にかなめ、ひかる、彗の順で返す。
そのまま、歩いて奥にある部屋に行く。
部屋に入ると、すぐに彗がパソコンを立ち上げて何かを打ち始めた。
それを横目で確認すると俺はソファに座る。
ひかるは慧と遊んでる。
いつものことだ。
彗が調べて出てこない情報はない。
すぐ出てくるだろうと少し待つことにしてる間に、今朝あったこと、学校でのこと、さっきの事を思い出していた。
……………。
『なぁ、彗』
『なんだ?』
『調べて欲しいのがあるんだ』
『何を調べろと?』
俺は少し間を開けて言う。