白い虎と蝶 ~絆~
決着
接触
【Side:つばき】
玄関の鍵穴に鍵を差し込み、家に入る。
「ふぅー……」
家だ……。
学校から歩いて15分ぐらいの距離なのに、30分ぐらい歩いたように感じた……。
まさか、かなめたちの前で泣いちゃうと思わなかった。
はぁ……。
気づけばお昼の時間帯を少し過ぎた当たりだった。
今頃かなめたちは倉庫に行って、私のこと調べてるんだろうな。
明日には鹿島まながこの世にはいないことと白蝶のこと、わかってるんだろう。
あっ、もしかしたら家にくるかも!
いやいやさすがにそれはない。
いくら隣の家だからってさすがに来ないよ。
「はぁ……なんか、疲れたな」
私は制服から部屋着に着替えた。
お風呂に入ってご飯を食べて、自分の部屋にある起動したままのパソコンが置いてある机に向かった。
何しても結局かなめのこと考えている自分に少し腹が立つ。
これじゃ、まるで私がかなめに執着してるみたいだ。
もーーー!!!!!
「ねる!」
私はベッドにダイブして、枕に顔を埋める。