白い虎と蝶 ~絆~
顔だけ向けていた私は向き直った。
その喧嘩になんとか勝った。
これがきっかけとなったらしく、『白蝶』っていう名前が知れ渡った。
『あんた、強いなー…はぁ……はぁ…』
『約束なんだけど、私今お金がないから、そこで働く。だけど、ご飯も食べに行く。
もちろん、ただで食べるけど。明日行く』
『お金必要なのか?まぁ、働いてくれるならこっちはありがたいからいいけど。
やっぱり賭けのことは忘れてないんだな』
と、まぁそんなこんなでこの店でバイトをしてる。
それからミスしたことなかったから、ミスをしてるのに驚いて心配してるんだろう。
私の心配をするのは店長、あなたぐらいですよ。
あ、他にもいたかな。
3人ほど、ね。
店長は、ほんと変わった人だ。
名前も聞いてこないし、なんで喧嘩してたのか、とか何も聞いてこないんだから。
だけど、店長は大丈夫だと思ったから私の全てを話した。
店長は私のことを白蝶だと知ってるから、遅刻しても怒らない。
むしろ、心配してくる。
ここには、警察の人も来るからその時は裏方で働かせてくれたりしてくれる。
ほかよりも優遇されてるからほかの人を雇えば、問題になると私以外は雇わないし。