白い虎と蝶 ~絆~
「…………」
あの目は………本気だ。
いや、だ。
あれから一人でここまでいろいろやってきたんだ。
今更仲間なんて………。
こんなヤツらと仲間になるぐらいなら、ずっと1人でいる方がいい。
「お前の情報……公開してもいいのか?俺は少なくともお前の過去の1部ぐらい、知ってるぞ?」
ニヤリと笑いながら言う朱雀に、背中がゾワリとした。
でも、情報を管理してるのは朱雀じゃない。
隆さんだ。
朱雀に公開なんかできない。
「いいよ?公開できるなら」
「へー…...………そんなに入りたくないか?」
青龍だからじゃない。
かなめたちの仲間にも、なるつもりは無い。
利用するのに仲間になる必要はない。
「仲間はいらない。それに、お前の言うことは絶対に聞かない」
「そーか。なら、いいぜ?入らなくて」
珍しい。
随分あっさりしてる。
逆に怪しいけど、でも良かった。
これで終わり?
帰れる?