幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜
休み時間、りりちゃんの教室に行くと、
りりちゃんの友達の佐々木ちはるが
駆け寄ってきた。
「ねえ、如月、チョコレートいくつもらった?
私は38個!」
「もらってないよ、0個」
「うっそだー! だって、私の後輩、如月にあげるって言ってたよ」
「…….誰からも、もらってない」
あまりこの会話を続けたくなくて、顔を背ける。
「は? なにそれ、勝負にならないじゃん」
「もともと勝負なんてしてないし」
「なーんだ、つまんない!」
佐々木が口を尖らせて天井を仰いだところで、
りりちゃんが教室に戻ってきた。
「あ、玲音‼ はい、玲音もひとつどーぞ」
りりちゃんが大きな箱に綺麗に並べられたチョコをひとつ差し出す。
りりちゃんは、昨日の夜遅くまでクラスのみんなに渡すんだと言って、
50個近いチョコレートを作っていた。
りりちゃんの友達の佐々木ちはるが
駆け寄ってきた。
「ねえ、如月、チョコレートいくつもらった?
私は38個!」
「もらってないよ、0個」
「うっそだー! だって、私の後輩、如月にあげるって言ってたよ」
「…….誰からも、もらってない」
あまりこの会話を続けたくなくて、顔を背ける。
「は? なにそれ、勝負にならないじゃん」
「もともと勝負なんてしてないし」
「なーんだ、つまんない!」
佐々木が口を尖らせて天井を仰いだところで、
りりちゃんが教室に戻ってきた。
「あ、玲音‼ はい、玲音もひとつどーぞ」
りりちゃんが大きな箱に綺麗に並べられたチョコをひとつ差し出す。
りりちゃんは、昨日の夜遅くまでクラスのみんなに渡すんだと言って、
50個近いチョコレートを作っていた。