幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜
ご飯を食べてシャワーを浴びると、パジャマに着替えて部屋のドアを開けた。


玲音はもうベッドに横になっている。


ベッドのうえで体を丸めている玲音に小さく声をかけた。


「玲音? 起きてる? 」



「……ん」


「眠れない? 」


「……ん」



玲音はいつも何も言わない。

なにがあったのかわからないけど、玲音はおばさんのことを話さなくなった。


また、怒られちゃうかもしれないけど…



ベッドに滑り込むと、
玲音を後ろから両手で包むようようにして、

そっと抱きしめた。


「大丈夫だよ、玲音、大丈夫」


一瞬、玲音が体を強張らせたけれど、
今回は手を払われたりはしなかった。


玲音の柔らかい髪が頬に触れて心地いい。



「私が一緒にいるから、大丈夫」



そう繰り返しながら、

玲音の寝息を確認したするまで、
ずっと玲音を抱きしめていた。



玲音が眠りについたのを確認して
ゆっくりと目を閉じた。
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