幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜
【side 玲音】
夜中に目を覚ますと隣でりりちゃんが眠っていた。
そっか…
りりちゃんの部屋に泊まったんだった。
天井をぼんやり眺めていると、やせ細った母さんの姿が思い起こされて強く目をつぶる。
良くなる見込みはない…
効果的な治療法を手探りで探している。
長くても……
父さんが担当医と話しているのを聞いてしまったあの日から、
母さんに会うのが怖くなった。
力なく笑う母さんがそのまま消えてしまいそうで母さんと目を合わせられなくなった。
母さんの前で不安や心のうちの動揺を隠し通せる自信がなくて、
病院から足が遠のくようになった。
ゆっくりと起き上がり、りりちゃんの寝顔を見つめる。
指先でそっとりりちゃんの頬に触れると、その温かさに
ポツポツと涙が落ちた。
夜中に目を覚ますと隣でりりちゃんが眠っていた。
そっか…
りりちゃんの部屋に泊まったんだった。
天井をぼんやり眺めていると、やせ細った母さんの姿が思い起こされて強く目をつぶる。
良くなる見込みはない…
効果的な治療法を手探りで探している。
長くても……
父さんが担当医と話しているのを聞いてしまったあの日から、
母さんに会うのが怖くなった。
力なく笑う母さんがそのまま消えてしまいそうで母さんと目を合わせられなくなった。
母さんの前で不安や心のうちの動揺を隠し通せる自信がなくて、
病院から足が遠のくようになった。
ゆっくりと起き上がり、りりちゃんの寝顔を見つめる。
指先でそっとりりちゃんの頬に触れると、その温かさに
ポツポツと涙が落ちた。