幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜
【りり花 side 】
朝ごはんのオムレツを焼いていると
玲音がやってきた。
「あれ? りりちゃん、なにしてるの? 」
寝ぼけまなこの玲音が
キッチンに立っている私を見て首をかしげた。
「朝ごはん作ってるの」
「りりちゃんが?」
目を丸くしている玲音にお皿を渡した。
「はい、これ、並べて!」
きょとんとしている玲音に今度はお箸を渡す。
「お料理のアプリ見てたら、急に作りたくなったの! 」
「へぇ…」
「一緒に食べよう! 」
まだ眠たそうにしている玲音を椅子に座らせた。
すると…
オムレツを口に含んだ玲音が目を輝かせた。