幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜
その日の夜、玄関のドアを開けるなり
玲音が険しい顔で声を張り上げた。



「りりちゃん、どうして今日練習見にきたの?! 」




そんなを玲音に冷えた麦茶を渡した。



「玲音、お疲れ! ちはるちゃんに誘われて見に行ったんだよ。

でも、先輩たちの自主練に誘われてちはるちゃんは先に帰っちゃったの。

ちはるちゃん、先輩達の自主練に誘われるなんてすごいよね!


玲音もサッカー上手くなっててびっくりしたよ!
いつの間にあんなに上手になったの?」


黙ったまま目を合わせようとしない玲音の顔を覗き込む。



「玲音、どうしたの? 」



「部活、見にこないでって言ったのに! 」



「そんなに怒ること? 」



「とにかく、もう絶対に見にこないで! 」


そう言って、不機嫌なままご飯を食べ終えると、
さっさと自分の家に帰ってしまった。


んんん?


玲音どうしたんだろう?


うーん、反抗期…的な?



それから数日間、

玲音の機嫌は、なんだか悪いままだった。
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