Stop!!車掌さん












そこからの記憶は、無くて。気がついたら、
いつの間にか入学式が始まってた。
横に座る女の子をチラッと見てみる。
睫毛がスッと斜めに上がり、髪の毛は肩までの軽いカール。
そして小さなオメメに
これまた小さなお鼻。
お口なんて
綺麗な紅色で
魅力ありすぎの乙女で……。

―かっ…カワユス……

↑阿呆

「あのー…」
あたしは勇気出して声をかけてみた。

「…ん?あたし?」
その娘は驚いたように
肩をビクッとさせてこっちを向いた。

―コクコク
頷くあたしに
「なあに−?^ω^?」
とご機嫌で聞き返してくれる。

―その顔もっとすき…☆
↑マヌケ


「あっのさ!!!
名前、教えて下さい!」

―シィィィィッ!!!

横に立っていた
女の先生から
注意された。

それを
隣の乙女子(仮)は
クスクスと
とても上品に笑う。……というより、微笑む。


「三木杏那と言います♪」

―まっ…眩しい……

杏那ちゃんとあたしは
入学式の間中、
ずーっと喋ってた。
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