chocolate mint
規則正しく上下するTシャツから白い胸元が覗く。
下着は……やっぱり着けてない。
それだけで、反応してしまった身体に思わず苦笑いを溢した。
ほんと、中学生(ガキ)じゃあるまいし。やらしー奴だな、僕は。
……でも…………やっぱり触れたいな。
今すぐに、このしなやかな身体を組み敷いて……
はしたないくらい隅々まで音を立てながら貪って、甘い声が止まらなくなるまでめちゃくちゃに乱したい。
身体はクタクタに疲れている。
だからこそ、猛烈な勢いで彼女を求める気持ちがこみあげてくる。
その衝動のまま唇に触れようとして……
寸前の所で堪えた。
ーーダメだ。
ーーーーダメだダメだダメだ。
ただでさえ弱っているところに強引に踏み込んで抱いたのに……その上寝込みを襲うなんて絶対にやっちゃいけない。
その柔らかな唇も、触れる度に熱くなっていく身体も、甘い声も……
僕が好き勝手にしていい権利は何一つ無いのだから。
胸に渦巻くどす黒くて陰湿な欲望がこれ以上溢れ出てしまわないように、無理やり蓋をして閉じ込めた。
そんな気持ちも知らないで……
目の前ですやすやと可愛らしい寝息を立てている無防備な身体に、思わずため息を吐き出した。
「……勘弁してよ」
もう身体の一部は明らかに反応してるし。
このままここにいたら、絶対に我慢ができなくなる。
中途半端に火照る身体を冷まそうと、急いでバスルームへと行き、冷たいシャワーを浴びた。