chocolate mint
「葉山さん。一つだけ聞いてもいいですか?」
鞄の中に荷物を戻していた僕に、瀬尾が固い表情で問いかけてきた。
「何?」
「有紗さんとは、そういう『約束』で会うんじゃないですよね?……有紗さん、最近青木さんともちょくちょく二人で居なくなってるから……」
「噂になってますよ。葉山さんまで……その……有紗さんと何かあるんじゃないかって」
とんでもない誤解に、思わず顔が歪みそうになるのを必死に堪えた。
「……瀬尾。……それだけは、絶対に無い。申し訳ないけど、今はこれ以上の事は言えない」
詳しい事が言えない今の状況が、本当にもどかしい。
元々新店舗の準備に入る段階で、僕と青木さんがシフトから同時に抜けると色々と勘ぐる人もいるだろうからと、和希さんがシフトを調整してくれていた。
だけど、有紗さんが強引に間に入ってシフトをめちゃくちゃにしてしまったのが、このろくでもない噂の全ての原因なのだから。
鞄の中に荷物を戻していた僕に、瀬尾が固い表情で問いかけてきた。
「何?」
「有紗さんとは、そういう『約束』で会うんじゃないですよね?……有紗さん、最近青木さんともちょくちょく二人で居なくなってるから……」
「噂になってますよ。葉山さんまで……その……有紗さんと何かあるんじゃないかって」
とんでもない誤解に、思わず顔が歪みそうになるのを必死に堪えた。
「……瀬尾。……それだけは、絶対に無い。申し訳ないけど、今はこれ以上の事は言えない」
詳しい事が言えない今の状況が、本当にもどかしい。
元々新店舗の準備に入る段階で、僕と青木さんがシフトから同時に抜けると色々と勘ぐる人もいるだろうからと、和希さんがシフトを調整してくれていた。
だけど、有紗さんが強引に間に入ってシフトをめちゃくちゃにしてしまったのが、このろくでもない噂の全ての原因なのだから。