chocolate mint
「……どうなんですか?黙ってないで答えてくださいよ。まさか、青木さんまで有紗さんと同じ意見なんですか?」
「今まで納得できないメニューをだらだらと時間をかけて話し合ってきたって事でいいんですか?」
「今まで話し合いに積極的に参加してこなかった事だけは謝ります。……だけど僕の事をマネージャーとして誘っておいて、二人だけで話を進めようとするのは、どうしても納得がいきませんよ」
最初に独立の話を聞いた時、僕なら厨房でもフロアでも対応できる人だからだとか、将来的に共同経営者としてやっていきたいと考えているとか何とか色々言われたけれど、それは全部和希さんから聞いた話だ。
結局、青木さんがどういうつもりで僕を誘ってくれたのかは分からないけれど、いつもニコニコして何も言い返さないからって、どんな扱いをしてもいいって訳じゃないし、都合の良い人だと思われても困る。
僕にだって、プライドくらいあるんだよ。