chocolate mint
不意にトントンと肩を叩かれて、何も考えずに叩かれた方向へと振り返る。



そんな無防備な僕にめがけて、容赦なく悪魔の鉄槌が降り下ろされた。






***




ーーー  バチィィッ!!!




爆発したんじゃないかってくらいに頬が派手な音を立てて、目の前の景色が真っ白に弾け飛ぶ。




「……っ、痛って……紫ちゃん!何すーー」




叩かれたんだ!と理解して、顔を上げて悪魔に抗議の声を出そうとした瞬間に……





「『何するんだよ!』って今……言おうとした?」




ドスの効いた声で、僕の抗議の声はあっさりと遮られてしまった。


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