chocolate mint
…………あれ?







どうして、僕達はただお互いに黙ってじっと見つめ合ったままなんだろう?



僕の気持ちは、間違いなく伝えたはずだ。



ここまで言ったら、大切な人っていうのは香織ちゃんの事だって、鈍い人でもさすがに分かる…………よね?



……いや、待てよ。



香織ちゃんの中では、僕の存在は只の空気のように軽いものかもしれないって、自分でも薄々気がついていたじゃないか。



そもそも、人として認識されているかどうかも怪しかったのに。



……しまった。



鈍い以前の問題だ。


香織ちゃんにしてみれば、僕がこうして告白するなんて……想像もしていなかったって……そういう事なのか?



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