chocolate mint
…………そうだ。




そんなに言葉が口から溢れて止まらないんだったら、その口ごと塞いでしまえばいい。




「それなのに、『好きだよ』って言葉を素直に信じられるほど私、鈍感じゃな……」




興奮したままの状態で喋り続ける香織ちゃんの顎を引き寄せて、唇を重ねる。



「んっ……ゆうっ……」




重ねた唇の隙間から何か言おうとした唇をまた塞ぎ、そのまま顔を両手で包み込んで耳ごと塞いでしまう。




隙間無く唇を重ねて、




言葉ごと飲み込むように舌を沈めて絡めて、深く深く内側まで侵食していった。




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