KA☆ZO☆KU



でも、樹は誰とも付き合わない。



今も………昔も……







俺は知ってる。





いくら樹が強くても、

いや……のんきでも、









親に捨てられ、施設に入れられた時の傷は癒えない。









『人を信じる』












こんな事が、樹や俺らには出来ないのだ。









「そんな只見と、永太は毎日通学してんだもんなぁ~~~。


本当に付き合ってないわけ?」





「グハァッッ……」



俺は口に入れていた玉子焼きを吐き出した。


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