記憶のない夢の国
#02 夢の小説
PM 4:30
家に帰ってから気づいた。
『今日、図書当番じゃん!!!』
本当は禁止されてる自転車に乗り再び学校へ。
近くのコンビニに止めて走って図書室に向かった。
今日は図書当番でもあり、妃莉先輩が来る唯一の関わる機会なのだ。絶対に逃してはいけない。
『そんな日を忘れるなんて…。俺最低だ。』
運良く先輩が来る前にいつものカウンターに来れたみたいだった。
なぜわかるかと言うと…。
返却の本が1冊も無かったから。
当番は俺しか居ないから勝手に棚に戻されることは無い。
だからまだ来てないって分かったのだ。
PM 5:00
『先輩遅いな…。』
いつもは4時半から5時の間に来る先輩。
時計を見るともう5時を過ぎていた。
入口を見ながら待っていたら泣いている1人の女子がこっちに来た。
『え、え?先輩!?』
声には出さなかったがびっくりした。
先輩が涙目になりながら本を返却しに来た。
「こ、これ。返却おねがいします…。」
「あの…。大丈夫ですか…?これ良かったら使ってください…。」
我ながら上手く言えたと思った。
「あ、ありがとう。これ凄く感動しちゃって…。いつも火曜に当番してる及川くん…だよね?」
先輩が俺の名前を言った。
名札を見ながらだったから当然言えるというのはこの際考えないことにしておく。
「あ、はい…。」
「来週また来るからハンカチその時に返すね…。本当ありがとう。グスッ」
「いえ…。」
今日は最高の日だ。
先輩と話せたし、名前を呼ばれた。
心の中はうきうきだった。
家に帰ってから気づいた。
『今日、図書当番じゃん!!!』
本当は禁止されてる自転車に乗り再び学校へ。
近くのコンビニに止めて走って図書室に向かった。
今日は図書当番でもあり、妃莉先輩が来る唯一の関わる機会なのだ。絶対に逃してはいけない。
『そんな日を忘れるなんて…。俺最低だ。』
運良く先輩が来る前にいつものカウンターに来れたみたいだった。
なぜわかるかと言うと…。
返却の本が1冊も無かったから。
当番は俺しか居ないから勝手に棚に戻されることは無い。
だからまだ来てないって分かったのだ。
PM 5:00
『先輩遅いな…。』
いつもは4時半から5時の間に来る先輩。
時計を見るともう5時を過ぎていた。
入口を見ながら待っていたら泣いている1人の女子がこっちに来た。
『え、え?先輩!?』
声には出さなかったがびっくりした。
先輩が涙目になりながら本を返却しに来た。
「こ、これ。返却おねがいします…。」
「あの…。大丈夫ですか…?これ良かったら使ってください…。」
我ながら上手く言えたと思った。
「あ、ありがとう。これ凄く感動しちゃって…。いつも火曜に当番してる及川くん…だよね?」
先輩が俺の名前を言った。
名札を見ながらだったから当然言えるというのはこの際考えないことにしておく。
「あ、はい…。」
「来週また来るからハンカチその時に返すね…。本当ありがとう。グスッ」
「いえ…。」
今日は最高の日だ。
先輩と話せたし、名前を呼ばれた。
心の中はうきうきだった。