星降る空で抱きしめて【下】~女子校英語教師と生徒の恋の場合

「これは?」



「あぁ…

南条、誕生日だったから…」



先生が視線を逸らす。



「…誕生日プレゼント、です。」



少し俯くその横顔はほんのり紅く見えて。



(先生、照れてる?)



そんな先生がなんだか可愛くて、思わず

「ふふっ!」

と笑いが零れる。



「ありがとうございます。うふふっ!」

「何笑ってんの!」



先生がこちらにちらっと不服そうな視線を向けるけれど、紅い頬は可愛いだけでちっとも迫力ない。



「ねぇ先生?開けてみていい?」

「え?

いや、駄目だよ。誰か来るかもしれないし。」

「そっか…

じゃ家で開けるね。」



残念だけど、しょうがないよね…

紙袋を手に取ってしまおうとすると、



「あっ!

やっぱ、今開けて!」



と先生が慌てて制した。



「どうしたの?」

「え…いや、だって…」



先生は口に手を当てて、歯切れ悪く口籠る。

赤らめた頬で視線を彷徨わせる様はますます可愛さ倍増。





「南条に気に入ってもらえるか…



やっぱ気になるから…」



「えっ!」

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