星降る空で抱きしめて【下】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
その週の放課後。冬の星座が空に瞬く頃。



「どう?出来た?」

「うん、出来た。」

「じゃあ見せて?」

先生が私のノートを手に取る。



今日も英語準備室で先生に勉強を見てもらっている。

今先生は私の英作文を添削中。



「うん。完璧だね。」

「やった!」



ガッツポーズで喜ぶ私の頭を先生が撫でてくれる。

英作文の出来以上にこれが嬉しかったりする。



「じゃ今日はこれで終わり。帰ろっか。」

「先生も?」

「うん。俺も。」

「やった!」



もう一度喜ぶ私を先生もまた撫でてくれる。



「…可愛いな、お前。」

「えっ!」

「いや…何でもない。」



先生は誤魔化すけど、私は聞こえちゃったもん。



「なぁ、南条。」

スクバにノートやペンケースを詰め込む私を先生が呼ぶ。



「ん?何?」

「…えーと、

24日は何か用事ある?」

「え…」



もしかして…



クリスマスデートのお誘い…?



期待に胸が高鳴る。
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