クールな部長は溺愛同居人!?
予定がいっぱいの12月。
まずは
課の忘年会があって
リリコちゃんの送別会
それから23日の新堂課長とのお泊り。
大学時代の友達との忘年会もあったけど、みんなが揃わないので新年会に持ち越しになった。
予定がいっぱいになると、頭もいっぱいになる不器用タイプなので、ちょっと助かる。
居間のカレンダーも残りあと1枚。
ラストの12月。
あれ?12月の23日から
ずずずずーーーっと赤い線で矢印が12月の末まで書いてある。
なんだろう?
年末のバーゲン?
「今日も幸弘君、遅いかな」
お母さんはいつものようにおにぎりと漬物を用意して、寝る前に食卓テーブルにのせる。
課長のお夜食。
朝になるとお皿は空っぽ。
しっかり食べてるんだね。
「年末だからね」
「そっか。おやすみ」
「おやすみ」
パジャマ姿でお母さんは寝室
私は自分の部屋に戻る。
時計は11時半
寝ようと思ってもなかなか寝付けない
冷蔵庫の麦茶を飲もうと部屋を出ると、スーツ姿の課長とすれ違う。
2階の廊下でツーショット。
急に緊張する私。
「おつかれさまです」
「うん」
「夜食は食べました?」
「うん。洋子さんのおにぎりで栄養とってる」
疲れた感じで笑った顔に色気を感じた。