クールな部長は溺愛同居人!?

「これから彼女の友達がやってるピアノバーに行くけど、お前たちも行く?」

「ぜひどうぞ。けっこう広いのよ」

仲良さそうなふたりに誘われたけど
私達はデートの邪魔したら悪いからって遠慮。

課長と女性は腕を組みながら
私達に別れを告げて行ってしまった。

後姿を見送る私。

すれ違いざま
チラッと目が合ったけど
課長は何も言わなかった。

「驚いたね」

「あれだけお似合いだと、誰も文句言えないわー」

「でもショック」

「新堂係長に賭けよう!」

衝撃的なツーショットに興奮する同期女子達。

「未亜?」

「何?」

「顔色悪いよ」
真依子ちゃんに指摘され
反射的に自分の頬を触る。

「ちょっと飲み過ぎた」

「未亜は弱いからね。これって今年の初雪かなぁ。遅くない?遅いよね」

「そうだね遅いね」

もう

遅いよね。


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