クールな部長は溺愛同居人!?
新堂係長と高級ホテルに到着。
フロントに荷物を預け
ベイエリアの夜景を一望できるレストランに私をエスコートしてくれた。
ビアノの生演奏と最高の夜景。
大きなツリーが中央に飾られていて
クリスマス気分が盛り上がる。
窓辺の席に向い合って座り
シャンパンで乾杯。
テーブルのキャンドルがゆらゆら揺れる。
こんなおしゃれでゴージャスなクリスマスディナーは初めてで、目の前に座るハイスペックな男性も初めてだ。
「緊張してる?」
「はい」
素直に返事をする私。
「可愛いな未亜ちゃん」
名前で呼ばれて頬が熱くなる。
それから
次から次へと運ばれてくる
美味しい食事と高いワインを味わい
新堂係長の楽しい話も手伝ってか
私の緊張も解けてきて話も弾む。
デザートは淡いピンクのクリームが可愛らしいシフォンケーキ。
トナカイの形のスライスチョコとビスタチオのアイスが添えてある。
目を輝かす私を見て
係長は優しい顔で微笑んだ。
その甘い顔にドキッとしてしまう。
「それで……ですね、何でしたっけ……そうなんです、うちの課長は本当にドSで」
「未亜ちゃん」
「はい」
「さっきから相楽の話ばかりだね」
指摘されて
一気に高いワインが醒めた気分。