クールな部長は溺愛同居人!?
部屋はベッドルームとリビングルームがセパレートに別れ、リビングルームの大きな窓からベイエリアを一望できた。小さなテーブルにステンレスのワインクーラーが置いてあり、その横にはガラスの器に入った果物と色鮮やかなマカロンが並んでた。
「マカロン可愛い」
「女の子はそーゆーの好きでしょう」
係長の香りが背中を包み
私は後ろから抱きしめられた。
リビングの仕切りから見えるのは
キングサイズのベッド。
身体が石のように固くなる。
「身構えないで、何か飲もうか?少し話をする?」
そう言いながら
グイグイと係長は迫り
その唇は私の耳を甘噛みして首筋に流れる。
それから
くるっと私の身体は回転して
すっぽり係長の胸の中
「あの……」
「未亜ちゃん可愛い」
「あ……」
係長の唇が私の唇に重なった。
軽いキスから始まり
遠慮のない大人のキスに変わろうとした瞬間
私は「違うんです」って大きく言いながら
係長を突き飛ばし
その胸から飛び出した。