クールな部長は溺愛同居人!?

帰り際
ポーンと四角い小さな箱が、私の目の前に飛んできて反射してキャッチ。

「クリスマスプレゼント」

「もらえません!」

もらえないよ。
高級ディナーからのお泊りキャンセルしたのに。
申し訳なくてもらえない。

「いいから持って行きなさい。恥かかせるな」

「だって……」

「僕ももらったから、プレゼント交換。早く行きなさい、僕はこれから別の女の子呼ぶから邪魔だ」

新堂係長は手をひらひらさせ
スマホを片手に持ってドアを閉めて、私を部屋から追い出した。

これから別の女性を呼び出す?
いや……係長ならありえる。

私はドアの外から部屋に向かって一礼。

ありがとうございます。

最後まで悪人になりきれず
私の背中を押してくれた
そんな新堂係長が大好きです。

ホテルから出てタクシーを拾い

慌てて家まで帰ると

家に電気が点いていた。


課長

帰ってる?

デートじゃないの?



< 125 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop