クールな部長は溺愛同居人!?
お正月の朝。
目を覚ますと幸弘さんの寝顔。
朝イチで好きな人の顔が見れるって
幸せだね。
私はその胸の中にモグラのように入り込むと、彼は無意識に腕を広げて私を抱きしめる。
「明けましておめでとう未亜」
目を閉じたまま
寝ぼけた声で私に新年のご挨拶。
かすれた声がセクシーですね。
「おめで……」
私も応えようとしたら
キスで言葉を封じ込む。
朝から甘く深いキス。
「まだ起きなくていいだろ」
「テツオにごはんあげなきゃ」
「あと5分……いや……15分……じゃなくてもっと」
「どうして?」
「未亜を朝から抱くから」
「だっ……ダメだよ朝から」
「どうして?」
「どうし……脱がさないでー」
「ほらほら、素直になりなさい」
「ちょっと待って……いや、本当に待って幸弘さん。何か聞こえる」
「ごまかさない」
「いや本当に」
キスをして私のパジャマを脱がせ、ショーツに手を入れて下腹部を触ろうとした彼の腕を強く抑える私。
そして2人で耳をすませば
何か聞こえる。
鍵を開けた音。ドアを開く音。人の気配を感じる。