クールな部長は溺愛同居人!?
「未亜のご両親が帰って来た?」
「違う。昨日電話きたもん。3日に帰るって」
「空き巣狙いか?鍵は間違いなく昨日はかけたはず」
「どうしよう怖い」
起き上がろうとした幸弘さんにしがみつくと、彼は「俺が絶対守る」と言って、一度ギュッと私を抱きしめた。
そしてベッドの近くにある私の防御用竹刀を手にし、不安がる私の肩を抱きながら、変なヤツが来たら飛び出して竹刀でボコボコにする予定で準備。
変な気配の人達は2人組っぽい。
家が留守だと思ってるのか
大きな声で何やら話をしながら階段を上がり、二階の私達の部屋に進んでる。
どうしよう
ひとりじゃなくてよかった。
強い相手の泥棒ならどうしよう
私も闘いたい。
いや
すぐ警察に電話できるように身構えよう。
怖くて崩れそうになりながら
ベッドの中で震えていたら
「さーぷらーいず!」
海外に居るはずのお姉ちゃんが、ドアを開き大きな声を出して現れた。
「おねえちゃん?」
幸弘さんと同じベッドでツーショットのみだれ髪。
そんな私を見て
お姉ちゃんの方が驚いていた。
そっちの方がサプライズ?