クールな部長は溺愛同居人!?
しばらくするとノックの音がして
扉を開くと課長が立っていた。
「風呂。先にもらった」
目の前にはお風呂上りのいい匂いをさせた課長がドーンと部屋着で立っている。
半袖Tシャツにグレーのスェット
まだ濡れた髪。
薄いシャツ越しに感じる引き締まった身体。
色っぽい
課長じゃなかったらクラクラしそう。
「未亜ちゃん、次いいよ」
普通に未亜ちゃんって呼ばれても
「課長。何を考えてるんです?」
攻めてやる。
私は小さな身体で腕を組み
課長を見上げて上から目線に挑戦。
課長から教わりました
たたみ掛けて攻める技。攻めて攻めて叩き潰す!
「何が?」
「どうして家に来たんです?」
「住んでるマンションが火事にあって」
「そんな簡単な理由が通じると思います?」
「世の中って、未亜ちゃんが思ってるより簡単だけど」
「その未亜ちゃんって言うのを、止めて下さい」
「じゃ……未亜」
「はっ?」
「未亜でいいな」
いきなり呼び捨て?
それはないでしょう。