クールな部長は溺愛同居人!?
会社に行くといつもの風景
いつもの課長。
朝からフル回転してるので
こっちは自分の仕事に一生懸命打ち込んで、なるべく課長を無視。
通常業務の最中
「相楽課長。昼からの打ち合わせですが、出かけるついでに前に紹介したロケ地を見て欲しいので、早めに出ませんか?」
チーフが恐る恐るそう言うと
「あ、弁当持ちだから。食べてから出る」
そんな返事にフロアが凍りつく。
弁当持ち?課長が?あの課長がお弁当?
みんな頭の中がグルグル回る。
作った?ひとりで作った?
いや今度のパンフで使うかもよ手作り弁当
そういえばフードコーディネーターとケンカしてたな
だから自分で作ったとか?
ないわーあの課長が買ったんじゃない?
いや女?女か?彼女できた?
あの課長に?どんなドM女子?
えーっ課長に女?
フロアの中で色んな妄想が飛びかう
「それなら、午後から出ましょうか」
「うん。それでいい」
チーフも衝撃なのか、課長の机の前で立ちすくむ
頑張れチーフ!もっと踏み込んで聞いて……って、先輩たちは強く思っていたかもしれないけれど、私は私でこの時間が早く終わりますように。チーフ早く戻って来て下さいって身体に力を入れていた。
そのお弁当は
私のお母さんが作りました!
大きな声で言えるものなら言いたい。