クールな部長は溺愛同居人!?

その夜

両親が寝静まった頃
私は課長の部屋の扉をノックする。

「課長。失礼します」
背筋を伸ばして
お母さんのタブレットを借りて課長の部屋に入る。

課長の部屋と言っても、大好きなお姉ちゃんの部屋なんだけどね。

あぁ
課長が使ってるっていうのも
寂しさがある。

まだダンボールが少し山積みのまま

机と大きな本棚とベッドはお姉ちゃんのを使ってる。

淡いグリーンが好きな女子力高い部屋は、課長のモノトーン色が浸食している。

大きな本棚には本がびっしり
本が大好きな私は「わぁ」と声を上げ、その種類の多さに驚く。
高い本ばっかり
そして私が欲しい本がいっぱい。
ノベルは少なくて
ほどんど仕事関係の本ばかり。

勉強になりそうなクリエーターの分厚い本がいっぱいある。

目を輝かせていると

「襲われに来たのか?」って声をかけられた。

ヤバいヤバい
ここは敵のアジトだ!
< 39 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop