クールな部長は溺愛同居人!?

お母さんのハイスコア上書きしてるし。

「課長、真剣に見て下さいよ」
怒ってタブレットを奪うと
課長の目が光る。

「何度言わせんだよ。その口ふさぐぞ」

「暴力反対。ふさいだらその手に噛みついてやる」

負けてたまるか。ここは私の家だ!
強気で言うと課長はふっと力を抜いて笑顔を見せた。

それはとっても

邪悪な笑顔だった。

「ふさぐのは手とは限らない」

そう言うと強い力で私の腕をつかみ、グイッと引っ張りタブレットを胸に抱く私を、素早い動きでベッドに押し倒す。

「未亜ちゃん」

甘い甘い声と吐息が耳元にかかり
私は呪文にかかったように身動き取れない。

「今度『課長』って呼んだら……お前の唇を俺の唇でふさぐから」

課長はそう言いながら
もう私の顔すれっすれに自分の顔を寄せ
獲物を前にして、これからひと口でいただきます状態の肉食獣のようだ。

「言ってる意味わかる?」

課長の頬がギリ私の頬をかする
その長いまつ毛がいたずらに私のこめかみをくすぐり、その唇が……私の耳を甘く噛む。

オオカミに食べられる子羊の図をイメージ。

くすぐったくて
甘くて怖くて
接近しすぎる課長の顔が綺麗で

ほんの1ミリずれてたら
間違いなくキスされそうで身体と心が固まった。
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