クールな部長は溺愛同居人!?

「かっ……か……」

「課長?あれ?さっそく言っちゃう?そうか、未亜は俺にキスされたいのか」

課長の目が輝き
改めて私の顔を正面から捕え、そのまま唇を重ねようとするので「ちっ違います。かっ……カーってカラスのマネです」

ヤバいヤバい
何があろうと『課長』ってワードを口にしてはいけない。絶対封印!

「面白い子だね。そこが好き」

「離してくれますか?」
泣きそうな声でお願いする私。

「離す?別に何も束縛してないけど」

「へっ?」

本当だ
課長は私の身体を捕まえてない
ただ私がタブレット持って横たわってるだけ。

爆笑しながら課長は私の身体を起こしてベッドに座らせ、まだ緊張がほどけない私の肩を抱き優しく囁く。

「マンション探しは俺がやるから、未亜は手を出すな」

甘い声と吐息が耳から首筋に流れる。

「返事は?」

「わかりました」

「いい子だね」

頬にキスされ本気で泣きそう。

簡単に勝てる相手じゃないのが、よくわかりました。
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