クールな部長は溺愛同居人!?
『ヒマだからお母さんは張りきってるの。それだけだと思う』
「おねーちゃーん」
『情けない声出さないの。お母さんが元気ならいい事でしょう』
「そうだけどさー」
何だかんだで
丸め込まれてお姉ちゃんとの会話が終わる。
もうこんな遅い時間になってしまった。
早く寝よう。
電気を消そうとするとノックの音が響く。
もうお母さんとお父さんは寝たはずだから
奴しかいない。
私はパジャマの上からパーカーをかぶり
お姉ちゃんが小学生の頃に習っていた剣道の竹刀を手にして、扉を開けた。
「未亜……うわっ!」
「何でしょうか?」
「何その竹刀?」
完璧にビビってる。
驚いたか?
抱き枕では負けるから竹刀でしょう。
一生懸命に物置から探したかいがあった。
うんうん
世は満足じゃ。