クールな部長は溺愛同居人!?
夜になり
私は課長から借りた本を手にして、部屋をノックする。
「ここ、わからないから教えてもらえますか?」
変に絡まれたら嫌なので
ツンと上から目線で素早くページを開いて質問。
どうしても理解できない文章があって、課長に教えを乞う私。
使ってやる。利用してやる。
お母さんみたいにパシリには使えないけれど、悔しいから利用してやるっ!
パソコン作業をしていた課長は「どれ?」って普通に本を手にするから、私も「ここなんですけど」って素直に指を置く。
会社じゃ怖くて聞けないけど
家なら聞ける。
「あぁこれはわかりずらいね。こっちを先に読んでないとダメかも」と、一冊の本を出してから私を自分が座っていたイスに座らせ、パソコンで検索しながら丁寧に説明してくれた。
わかりやすい。
学校の先生みたい。
「そっか。わかった」理解してから課長の顔を見上げると、課長は「トータルで考えると簡単だろ」って微笑む。
胸がまたキュン。
わかった。いつも怖い課長の笑顔のギャップでキュンしてるんだね私。
落ちつけ未亜。
相手を考えろ。
どんなにキュンしてもドSの悪魔だからね。